物理解説書
高校物理を学習するときに、「まず公式を暗記して、その公式に如何に代入するか」という学習をしている人が多いのではないかと思います。ここでは、それとはまったく違う、本質をとらえた別の物理の学習方法を紹介します。面白いほどわかるようになります。やってみたいと思う人がいたら活用してみてください。
物理解説書とは
物理学というのは,自然界におけるさまざまな現象を解明し,その原理をわれわれの生活に役立てる学問で,自然科学の根幹をなしています。高校では物理を学ぶことになりますが,物理の学習方法を間違えると苦労するばかりで,何も得るところがないものになります。この物理解説書は,そうならないように,基本事項から説明したものです。
たとえば,「力」に関してその概念をしっかりと理解するためには,「力とは速度を変化させるもの」この一点だけで力に関するすべての法則,公式を説明できるようにすることが必要です。その公式誘導過程によって,頭の中に「力」のイメージが形成され,そのイメージで問題を考えることができるようになります。頭の中にイメージが正しく完成すれば,どのような入試問題でも簡単に解けるようになるのです。
物理全体のイメージ形成には,すべての分野で,物理的諸量を最も基本的な定義のみで、すべての現象が説明できるようにすることが必要です。公式誘導過程を理解することによって,頭の中に物理基礎概念が形成されます。このことは物理の基礎学力の向上には最も重要なことです。
このイメージ形成が十分にできない場合は,公式暗記,解法暗記で入試に臨むことになりますが、イメージができている場合に比べて応用力に天地ほどの差が生じます。イメージ形成ができているかどうかは入試突破には大きな差となるのです。
この「物理解説書」はイメージ形成を目的として,最も基本的定義のみで物理諸量・法則・公式を導く過程を詳しく説明したものです。この解説書を熟読することによって,高校物理のすべての内容が頭にイメージできるようになると思います。
公式誘導によりイメージができたら,思考力をつけ,かつ基礎事項が抜けないようにするために,すぐに問題集の問題を解きましょう。
講義
系統 | 内容 | |
---|---|---|
1 | 力学系 | 物体の運動・力・エネルギー等 |
2 | 熱系 | 状態方程式・熱力学第一法則等 |
3 | 波動系 | 正弦波・音・光・干渉等 |
4 | 電気系 | 電場・電位・オームの法則等 |
5 | 電磁気系 | 磁場・ローレンツ力・電磁誘導・交流等 |
6 | 原子系 | 波動性と粒子性・水素原子・原子核等 |
7 | 複雑な公式誘導 | 高校の範囲を超える高度な公式誘導 |
8 | 物理数学 | 物理に必要な数学(ベクトル・微積) |
9 | 長文問題 | 過去作成した長文問題 |
各単元の項目
下の各単元に対して、しおり、解説書、基礎問題、ドリル問題、証明問題、講義動画が用意してあります。必要なものを用いて学習してください。
注意!・・・問題集等の解答に若干ミスがあります。ご承知おきください。
しおり | 各単元において、どの公式・法則を証明すべきかを示したものです。各単元名をクリックすると表示されます。 |
解説書 | 物理の各単元を用語の定義の一点のみですべての法則・公式を誘導する過程を示したものです。誘導することによって物理が理解できます。 |
証明問題 | 重要な公式を証明する問題です。公式を証明することで、物理法則が理解できます。 |
基礎問題 | 色々な問題を小ステップで解くように工夫した問題です。小ステップのために高度な問題も理解できます。詳細は基礎問題集について |
ドリル問題 | 機械的に解ける必殺技に該当する問題を反復することで、解けるようにした問題です。似たような問題を反復しています。 |
講義動画 | 補習講義を録画したものです。動画は加國龍雅氏のYouTubeへリンクしています。 |
物理学力向上方法
項目 | 説明 |
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物理の学力をつける方法 | 本質をとらえて、物理学力をつける具体的方法を示しています。これで力がつかないことはないと思います。力がつかない場合は能力がないのではなく、やり方を間違えていると思われます。よく読んで、やり方を確認してください。 |
実践実例 | 過去、この学習方法によって、成果をあげられた例を様々なパターンで説明しています。いずれも実際の例です。不安を感じた場合に見てください。 |
合格体験記 | 実践して合格した人の、合格体験記から物理関係の部分を抜き出したものです。 |
受験報告 | ある年度の国公立大学個別試験の受験報告です。 |
QandA | 物理学力向上に関するQ&Aです。物理の勉強中に壁を感じたら見てください。想定される壁に対する対策を示しています。 |
物理数学 | 〇 中に算数が含まれています。講義を聞いても理解できない人は、おそらくこの算数が理解できていないと思います。まずは、算数から始めましょう。 算数はすぐに理解できるとともに、理解すると一挙にできることが広がります。算数をなめてはいけません。 〇 教科書では微分・積分は扱われていませんが、これを避けることで返ってわかりにくくなっています。そのために、微分積分の考え方を積極的に扱っています。物理ではよく使うが、数学ではあまり使わない考え方があります。その説明をしています。 〇 ベクトルに関しても内積や高校で習わない外積を使うと便利な項目があります。その説明をしています。 |
長文問題 | 物理学力を高めるには、文章の読解力の向上が欠かせません。重要問題集を解く意味はここにあります。ここでは、長文を読みこなす力を養成するために、難易度を下げた問題を作成しました。興味深いと思われる内容を長文問題化しました。あまりの長文のために一問解くのにかなり労力を要しますが、意味さえ分かれば一瞬で解ける内容がほとんどです。この問題をやることによって、長文を読みこなす力を養成してください。 また、興味深い内容を題材にしていますので、物理に関する興味が深くなっていただけたら幸いです。 |
私の高校時代 | 私の高校時代の数学・物理の学習方法を紹介します。簡単に言うと好き勝手にやりたい放題やったの一言です。一般の人の学習方法とかなり違っていますので,あまり参考にはならないと思いますが,現在の自分を形作る原因になったものであることは間違いないでしょう。読んでみたいと思ったら読んでみてください。 |
最新メッセージ及び更新情報
メッセージ | |
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1月18日 | 3学期課題試験の長文問題をアップします。 2年生 G077気体分子運動と化学 物理の気体分子運動の理論を用いて、化学の気体に関する法則及び浸透圧の式を誘導する物理と化学のコラボ問題。 G078浸透圧と細胞の膨張 低張液に動物細胞を入れると細胞膜が破裂し、植物細胞を入れると膨張する。その過程を浸透圧及び膨圧を誘導しながら考察する問題。物理と生物のコラボ問題。 |