ある年度の結果

  この年度は物理選択者が68名いた。その7割程度の生徒が物理で二次試験を受験したと思われる。受験を終わった生徒18名に聞き取り調査した結果である。聞き取り調査した生徒は個人指導に良く来ていた生徒が中心なので、そのほとんどが偏差値40前後の生徒であり。偏差値50を越える生徒からはあまり聞いていない。18名中5名が「満点かもしれない」と報告している。まずは、このような報告をした生徒の状況を示す。

二次試験で「満点近くできた」と報告した生徒の成績状況 

生徒  最終記述模試偏差値  最終マーク模試偏差値  センター試験自己採点 
 A 39  46  58 
 B 46  50  68 
 C 40  46  67 
 D 42  46  65 
 N 55  61  96 
 本校平均 44  46  65 
 全国平均 50  50  64 

最後の生徒Nのみは偏差値を50越えていたが、残りの4名は偏差値40前後であった。
センター自己採点平均点は物理選択者のみで生物選択者を除いている。

満点近いと判断した生徒の報告事項

 生徒 報告  結果 
 A  (直接報告を受けていない)  〇
 B  全部できた。ばっちりです。  〇
 C  全部できたが、2・3間違えたかもしれない。Aも全部できたと言っていたよ。周りの受験生はほとんど白紙だった。自分にすごい力がついていると思った。  〇
 D  満点かもしれない。  ×
 N  全部わかった。  〇

これら生徒の共通点

① 最後までがんばっていた。
② すべての公式を自ら誘導できるようにしていた。
③ 重要問題集のA問題をすべて解いていた。

 本質を捉える学習方法は、偏差値40前後の生徒でも二次試験で満点を狙うことができることを意味している。このことは、やる気になってやるべきことを確実にこなせば、誰でも満点を狙うことができることを意味している。

それ以外の生徒

 生徒 報告  結果 
 E、F  電気の問題の意味が分からなかった。でも7割ぐらいはできている。  〇
 G  一応分かったつもりで答えを書いたが、できたかどうかは分からない。  〇
 H  ぼちぼちです。  〇
 I  7割ぐらいは絶対にできている。  〇
 J  2割しかできんかった。センター(物理84)が取れたので、二次の勉強はあまりしなかった。  〇
 K  7割ぐらいかな
(この生徒は問題を持ってきたので、確認すると、確かに7割ほどできていた。)
 〇
 L  失敗した。
(すれ違いざまだったので、詳しい事情が聞けず。)
 ×
 M  「できたかどうか良く分からないので、先生、判断して」と問題を持ってきた。
(確認すると8割ほどできていた)
 ×
 O  電気ができなかった。でもみんなできなかったから、影響ないと思う  〇
 P、Q  電気以外は全部できた。7割ぐらいはあると思う。  〇
 R  全部分かったが、間違えた。でも8割ぐらいはあると思う。  〇
 S  全部分かったが、いっぱい間違えた。最低でも6割はある  〇

この中で最後まで補習又は個人指導で顔を見た生徒はA,B,C,D,G,I,K,Mである。電気がわからなかったという生徒が多いが,これらは同じ大学の受験生で、この問題は相互誘導の問題であった。なぜできなかったかと問うと,「相互誘導は出るとは思わなかったので,勉強をやらなかった。」という共通の返答であった。